もうすぐ2人目の孫が生まれるタイミングで、最初の夫のことを思い出しました。
私は2度結婚していますが、モラルハラスメントだった元夫とは話し合いができず調停での離婚。
初めての離婚でとても不安でしたが、弁護士さんに依頼したこともあり何とか8ヶ月で決着。
つくづく親世代とは違って、弱い立場が守られるようになったことを痛感しました。
今回数年前に私が体験した調停離婚について、リアルな気持ちをお話したいと思います。
数年前最初の夫と調停離婚した
私の長女は現在妊娠中で、もうすぐ出産予定。
私にとっては、2人目の孫になります。
いつ産まれるか、ここ数日ドキドキしています。
娘と孫のことを考えていて、ふと離婚した娘たちの父親のことを思い出しました。
娘2人の実の父親ということもあり、今まであまりブログには詳しく書きませんでした。
娘は2人とも離婚に同意しており、仕方ないと思っているようです。
それでも私の中では、娘たちの父親という立場の人を悪く言うのは気が進まないなと。
ブログに書いたら、どうしても恨みつらみを言ってしまいそうだったので。
今回やっとブログに書きたい、と思えるようになりました。
何といっても2人の娘を授かったのは、離婚した夫のおかげ。
子供を授かったことは、元夫に感謝。
亡き夫と再婚できたのも、最初の夫との離婚が成立したから。
決着まで8ヶ月かかりましたが、離婚に応じてくれた元夫には感謝しています。
最初の夫と調停離婚した経緯
最初は離婚に応じない、と言っていた元夫。
私から離婚を切り出されたのは、青天の霹靂だったようです。
私にしたら当然のことなのですが。
元夫は義母(元夫の母親)が亡くなった後、だんだんおかしくなりました。
モラルハラスメントがひどくなり、単身赴任から戻ってきた時にもう限界だと判断。
家を出て、離婚調停に持ち込みました。
ちなみにモラルハラスメントというのは、モラル(道徳)を振りかざした暴力的な言葉や態度による嫌がらせのこと。精神的DVともいいます。
離婚調停では、私も元夫もお互い弁護士に依頼。
そのおかげで思いがけず、8ヶ月で離婚が成立しました。
元夫は自分がモラルハラスメントをしている自覚が、全くなかった様子。
自分には責任がない、と考えていたようです。
具体的な元夫の言動は、本人の名誉のために控えさせていただきます。
モラルハラスメントについて、弁護士さんは当然よくご存知です。
結局自分が依頼した弁護士さんに説得されて、離婚することに同意。
つくづく元夫も弁護士さんに依頼していて良かった、と感じました。
離婚が成立するまでの8カ月間は、食事も喉に通らない状態。かなり痩せてしまいました。
もしこのまま調停で決着せず、裁判になったら面倒だなと。
調停も裁判所に行きますが、直接元夫と顔を合わせることはありません。
裁判になると、同じ法廷に立つことに。
何としてでも裁判は避けたかったですね。
仕事の合間に裁判所に出向くのは、結構ハードだったなと。
その分離婚が成立した時は、なんとも言えない解放感でした。
辛い日々にやっと終止符が打たれ、心底ホッとしたことを今でも覚えています。
調停離婚でお世話になった2人の方
元夫と離婚した際、お世話になった方が2人いらっしゃいます。
1、離婚に定評のある弁護士さん
元夫との離婚を考えた時、家を出るまでの間に直接話し合うのは無理だと判断しました。
何しろ私が夫にモラハラだと指摘しても、茶化す始末。
話にならないと思い、離婚に定評のある弁護士さんを探しました。
市が実施する無料の法律相談で、運良く敏腕弁護士さんを教えていただきました。
当時は無職で定収入がなかったため、法テラスを利用できたのラッキーでした。
法テラスというのは、国が設立した法トラブル解決のための機関。
活動内容は、無料法律相談や弁護士費用の一時立て替えなど。
私は弁護士費用を立て替えてもらい、助かりました。
私が依頼した弁護士さんはとても温厚で、弱い立場の女性に寄り添ってくれる方。
8ヶ月という長丁場も、弁護士さんのお人柄にかなり救われました。
弁護士さん曰く、モラルハラスメントというのは被害者がそう思えばそうなのだとか。
もちろん弁護士さんにも具体的な事実を話しており、同意していただいています。
直接相手と話し合いができない場合は、敏腕弁護士に頼むのも1つの手だと思います。
2、心理カウンセラーの友人
もうお一人は、娘のことでもお世話になった心理カウンセラーの友人。
家を出るまでの間は特に、頻繁に相談に乗ってもらいました。
心理カウンセラーの友人によると、モラルハラスメントはなかなか自覚できないのだとか。
自覚する人はほんのわずかで、自覚しても完全に治すのはむずかしいとのこと。
それでもカウンセリングが受けられれば、多少改善の見込みがあるそうです。
友人に相談しつつ、家を出るまでの間私もさんざん悩みました。
このまま黙って家を出てしまったら、冷たい人間なんじゃないかと。
無理矢理にでも、元夫をカウンセリングに連れて行くべきなのでは。
とはいうものの、元夫は精神科や心療内科といった精神に関わる病院をとても毛嫌いしていた人。
連れて行くのは至難の業だなと。
また元夫の場合は、モラルハラスメントの程度がひどいような気が。
改善の余地もあまりない気がして、結局諦めてしまいました。
離婚後もあの時カウンセリングに連れて行ったらどうだったろう、と後悔したことも。
ただ今考えても、無理だっただろうなと。
当時の元夫は、全く私の意見を聞き入れない状態。
家を出て離婚調停に持ち込むしか、手段はなかった気がします。
離婚調停中に感じたこと
離婚調停中に、強く感じたことがありました。
それは弱い立場の女性でも、守られる社会になったのだなということ。
感慨深い思いがしました。
私が離婚した頃、離婚するのは珍しいことではなくなっていました。
現に身近な人も何組か離婚しています。
親世代を思う時、隔世の感があるなぁと。
おそらく親世代が離婚しようと思ったら、女性の方が不利になることが多かったのでは。
離婚したくても我慢していた女性が、多かったはず。
モラルハラスメントという言葉が出てきたのも、せいぜい20年ほどでは。
私が離婚した時は、ちゃんとモラルハラスメントを認めてもらえました。
双方の弁護士が認めたことで、裁判にならずに調停で決着。
裁判所という公の場で話し合うことができたのは、とてもありがたいと感じています。
国に対しては色々と思うこともありますが、離婚に関してはだいぶ女性の地位が向上したなと。
それでもまだまだ法制度に不備はあるでしょう。
記憶に新しいのは、DV夫から逃げている女性に対する給付金。
一時的な措置で何とか対応したようですが、根本的に守られるようにならないのかなと。
今後不利な立場の女性が全面的に守れられる社会になることを、心から望みます。
家を出た時点で、元夫には全く未練はありません。
離婚調停中から私も娘たちも、元夫とは全く連絡も取っていません。
連絡を取りたいとも思わないし、必要もないなと。
離婚が成立した時、娘2人はまだ大学に在学中。
離婚解決金という形で多少のお金はくれましたが、学費は一切出さないと伝えてきた元夫。
離婚前から、なぜか娘2人は私の付属品のような扱い。
自分の子供だという自覚がなかったようです。
娘2人も敏感に感じていたからこそ、離婚にあっさり同意してくれたのでしょう。
優しいお人柄の弁護士さんや頼りになる心理カウンセラーの友人に助けられて、離婚調停はなんとか乗り切ることができました。
お二人を始め支援してくれた身内にも、心から感謝したいと思います。
8カ月間は精神的にかなり厳しかったのですが、私にとっては必要だった時期。
調停で離婚が決着したことで、亡き夫とも再婚することができました。
よくがんばったなぁと、今更ながらに自分を褒めたいと思います。
お手数ですが、押していただけたらうれしいです♪
最後に
離婚した夫のことは娘たちの父親ということもあり、あまり触れたくありませんでした。
なぜか2人目の孫が生まれるのを機に、ご紹介しようと思えるように。
元夫に未練はありませんが、離婚したことにどこか後悔を感じていたのかもしれません。
今になって、やっと後ろめたさを手放せたのかなと。
ますます気持ちがスッキリして、前向きに生きていけそうな気がします。
あとどれぐらい生きるのか分かりませんが、少しでも充実した日を送りたいと思います。