ミニマリスト三昧

夫と死別した50代ミニマリスト。砂糖断ちとカフェイン断ち中のゆるベジタリアン。

お気に入りの小皿からわかった私のミニマリスト像とは?

私はミニマリストに憧れて、現在いらない物を手放しているところです。

それでも、お気に入りの小皿は手放さないと決めています。

手放さないことで見えてきた、私が目指すミニマリスト像についてお話したいと思います。

 目指すミニマリスト像に気づいたきっかけ

私が目指すミニマリスト像について気づいたのは、持っている小皿がきっかけです。 

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この小皿は備前焼作家さんの作品です。

以前、岡山に住んでいた時に一枚1000円で手に入れました。

大きさはマウスと同じくらいです。

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小皿との出会い

この作品との出会いは不思議だったので、簡単にご紹介しますね。

ある日、美術展を見て会場の外に出たら、若い男性が立っていました。

周りには私たち家族とその方しかいません。

その方は私たちを見つけると、手にチラシを持って近づいてきました。

そしてこう声をかけてきました。

「私の個展を近くで開催していますので、よろしかったらお願いします」

そういってぎこちなくチラシを一枚手渡されました。

こういうことは慣れていないようでした。

初めてのことでビックリしましたが、感じがよかったので軽い気持ちでその方の個展に立ち寄ったんですね。

ところが、そこで見た大きな翼の備前焼にすっかり魅了されて、ファンになってしまいました。写真がないのでお見せできないのが残念です。

その時は何も買いませんでしたが、数か月後に陶器ギャラリーでその方の作品を見つけた時は、欲しくなってとうとう買ってしまいました。

それがこの小皿です。

その作家さんは馬場隆(ばばたかし)さんといい、岡山でも人気の備前焼作家です。

東京芸大の彫刻科出身なので、あの翼の作品も生まれたのかな、と勝手に想像しています。

この話がどうミニマリストにつながるのか、これからお話しますね。

小皿を買った時の状況

この小皿を買ったのは7年前のことです。

離婚したばかりで経済的には余裕がありませんでした。

経済的に余裕がない時だからこそ、この一枚1000円の小皿を買うのは自分との真剣な向き合いが必要でした。

買うか買わないか、しばらくその場で考えた覚えがあります。

余裕がないのに買ってもいいか、やめたほうがいいか、真剣に悩みました。

この値段ははっきり言って私の中では高いです。

それでも悩んだ末、結局買うことを選びました。

自分にとってそれだけの価値があると感じたからです。

小皿を手放したくない理由

この小皿を手放したくないのは、高かったからではありません。

とても気に入っているからです。

備前焼は味わいがあってとても好きです。

普段からよく使っていますが、使うたびにテンションが上がります。

こちらの記事にも書いていますが、お気に入りだと普通に使うだけでうれしいですよね。 

www.yamanoyume.com 大げさかもしれませんが、この小皿は一生ものだと思っています。

今思うと余裕がなかったのに無茶しましたね。

でも、こういう出会いはその時を逃すと二度とやってきません。

買っておいてよかったとつくづく感じます。 

私の考えるミニマリスト像

この小皿を通して私が考えたことは、ミニマリストは自分の感覚を大事にするということです。

自分の感覚に正直で、しかも手を抜かない人だと感じます。

ですから、身の回りにはお気に入りのものだけを置く。

そういう暮らしをするのがミニマリストだと私は感じました。

物を減らすのが目的ではなく、結果的に物が少なくなったのです。

ですから、そういう感覚を大事にしたい私には向いているのかもしれません。

逆に言うと、感覚が似ているから惹かれたとも言えます。

同類の匂いのようなものがある気がします。

これからもできるだけ自分のささいな感覚を大事にしながら、物と向き合っていきます。

ミニマリストの定義は人それぞれでいいのですが、私は自分の目指すミニマリストに向かって、着実に歩んでいきたいと思います。