私は30年愛用したうるし塗りの重箱(じゅうばこ)を手放しました。
とても気に入っていたのですが、想像もつかないような理由で泣く泣く手放したんですね。
その理由をお話したいと思います。
手放す重箱のこと
私が手放す重箱はこちらです。
30年前に年末セールで買ったものです。
値段は1万円ほどでしたが、一応漆塗りです。
テッセンの花柄がとても気に入っていました。
この重箱におせち料理を詰めるのが年末の楽しみでした。
泣く泣く手放す理由
30年愛用したお気に入りですが、これ以上使えない事態になってしまいました。
それは表面にたくさんの気泡が出来ていたのです。
気持ちのいい画像ではありませんので、ご注意ください。
フタに小さい気泡(?)がたくさん出ていました。
底にも無数の気泡があります。
また、長い亀裂も見つかりました。
そろそろお正月の準備をしようと久しぶりに出したら、こんなあり様で泣きたくなりました。
今まで30年間毎年使ってきて、こんなことは初めてです。
傷んだ原因
今まで1年に1回しか使わなくても何ともなかったのに、どうしたことでしょう。
あわてていろいろ調べましたが、どうしてこんな状態になるのか、結局よくわかりませんでした。
ご存知の方がいらっしゃったら、教えていただけると助かります。
ただ、あまり長期間使わないで収納していると痛む、という情報があり、思い当たる節がありました。
この重箱は30年前に買って以来、毎年必ず出していましたが、1年前は初めて出しませんでした。
それは夫が亡くなったので、お正月どころではなかったからです。
そのせいではないか、と感じています。
漆塗りの器は、乾燥させすぎるのがよくないようです。
時折水分を与える必要があるんですね。
私の重箱は2年くらい水に触れていないので、乾燥しすぎたのかもしれません。
修理も考えましたが、こんな状態の漆器はどのサイトにも見当たらないので無理な気がします。
亀裂も入っているし、30年間使えたことに感謝して手放すことにします。
漆器のお手入れ方法
漆器というとお手入れがむずかしそう、と思う方が多いかもしれません。
そんなことはなくて、少しだけ気をつければ大丈夫です。
基本的には、ぬるま湯で手早く洗います。
布巾などでやさしく洗うのがおすすめです。洗剤もOKです。
コツは、長く浸けたままにしないことです。
ぬるま湯ですすいだら水切れが早いので、乾いてから柔らかいフキンなどで拭きます。
久しぶりに出した時は、少しぬるま湯につけて水分を吸わせた後、ふきんで拭いてから使うほうがいいようです。
ご存知だと思いますが、直火にかけたり電子レンジ、オープンでは使えません。
今回の反省
私も使った後のお手入れはちゃんとしていたはずです。
なので、やはり2年近く使わなかったのが傷んだ原因でしょうか。
今後新しい漆器を手に入れたら、使わなくても時々出して水に触れさせたいと思います。
私の失敗談が少しでも皆様のお役にたてばうれしいです。