私は今まで、2回結婚しています。
最初の夫とは離婚していますが、そのこと自体は後悔していません。
それでも離婚したことで、たった一つだけ後悔した断捨離があります。
少し重い話になりますが、よろしかったらおつきあいください。
離婚して後悔している唯一の事
私は離婚した最初の夫との間に、娘を二人授かりました。
昨日そのうちの一人、東京に住む次女と会いました。
お互いに忙しさが一段落して落ち着いたところだったので、ゆっくり話をすることができました。
話をする中で、ふと娘がもらした言葉があります。
「お母さんたちが離婚した時点で、私にはもう実家がないと思ってたから。」
娘の言葉を聞いた時、ドキッとしました。
確かにそう言われれば、その通りです。
それは娘に言われるずっと前から、心のどこかに引っかかってはいました。
ですが改めて娘に言われると、私は離婚してよかったんだろうかと一瞬後悔しました。
娘が別に私を責める気がないのは、話し方からもよくわかります。
帰る実家がなくなった事も、もう悔やんではいないように見えます。
ただ淡々と自分の置かれた状況を受け入れて、素直な気持ちを言ったに過ぎない。
それでもやはり娘たちに何かあった時、真っ先に安心して帰れる実家をなくしてしまったのは私にも責任があると強く感じました。
娘たちの実家を断捨離してしまったんだなぁ。
離婚したことは後悔していませんが、唯一後悔するとしたら娘たちの実家をなくしてしまったことだと感じました。
実家とは何だろう
私には再婚後に住んだ家が岡山にありますが、そちらには住むつもりがないので手放す予定です。
もともと次女はその家には帰るつもりがないと言っていたので、その家が実家だとは思っていない様子。
再婚した夫が亡くなった後、私は埼玉でアパート暮らしをしています。
今までは親が生きていれば親がいるところが実家だと思っていましたが、アパートの部屋はやはり実家と言う感じではありません。
なんだか娘の言葉を聞いて、とても申し訳ない気持ちになりました。
というのは、私自身には実家がまだ家として残っているから。
私の両親はもう他界していますが、私が育った家は両親が死ぬまで住んでいて家自体は残っています。
隣に弟が家を建てて住んでいるので、なんとなく私の実家はまだそこだという気がしています。
親が2人ともいなくなった時はとても寂しかったのですが、家があるというのはまだ心のよりどころになっている気がします。
私の娘たちにしたら、親はまだ生きていますが実家としての家はもうない、と言うイメージなのでしょう。
実家のイメージは、多様化しているとは感じます。
ですが私の思う実家のイメージからすると、娘たちにはもう実家がないも同然。
そう思った時はショックでしたが、娘が特に思い詰めた様子もなくさらっと言ってくれたのが救いでした。
多分娘はもう実家がない事はすでに受け入れていて、今後もそういう場所を望んでいないような気がします。
最後に
私の不徳の致すところで、娘たちの実家をなくしてしまいました。
この重大な事実に対して、私はただただ申し訳ないと思うしかできません。
その想いをただ受け入れたいと思います。
長年生きていると様々なことがありますね。
私にはショックなことでしたが、気づくことができたのはよかったと思います。
これからもまだいろいろなことに気づかされるのでしょうけれど、逃げずに真摯に向き合っていきたいものです。