先月からスーパーにタケノコが並ぶようになりました。
ふと懐かしく思い出したのは、2年前まで住んでいた田舎での暮らし。
そこには夫所有の竹林があり、毎年タケノコを掘るのが楽しみでした。
今回楽しかったタケノコ堀りの思い出を、ご紹介させていただきます。
以前住んでいた土地でタケノコ掘りをしたこと
私は2年半前に、夫を急病で亡くしました。
その後、2年前に現在の部屋に引越し。
以前住んでいた家や土地は、1年前に売却しました。
もう行くことはないのですが、最近ふと思い出したことがあります。
それは毎年今頃になると、タケノコ掘りをしたこと。
家から歩いて5分ほどのところに竹林がありました。
元は梅畑だったのですが、竹が侵食してきてすっかり一面竹林になったようです。
移住後なかなか手入れが出来ず、日当たりが悪かった竹林。
ゴールデンウィークに入る頃から、やっとタケノコが頭を出すような感じ。
近隣よりもいつも少し遅いタケノコ堀りでした。
ゴールデンウィークになると夫も仕事が休みになるので、毎朝のようにタケノコを掘りに行きました。
私は移住するまでタケノコを掘ったことがなかったので、楽しくて仕方ありませんでした。
すぐ近くに人家も数件あるのですが、不思議と竹林に入ると何も聞こえません。
しんと静かな中聞こえるのは、風に吹かれた竹の葉がサラサラいう音だけ。
その中をまるで子供のように、タケノコを探しまわったものです。
2~30センチに伸びても食べられますが、伸びれば伸びるほど硬くなるタケノコ。
頭がちょっと出たくらいで掘ると、小さめでも柔らかくてとてもおいしいんですね。
所々イノシシが掘り返した跡があり、食べ散らかされたタケノコが散らばっていることも。
危ないから1人では行かないようにと、夫には釘を刺されていました。
竹林の中に立っていると、まるで別世界にいるような感覚。
とても不思議な気がしたものです。
おすすめのタケノコの食べ方
タケノコは皮をつけたまま、穂先だけ包丁で少し切ります。
ぬかと鷹の爪を入れたお湯で4〜50分ほど湯がき、できればお湯が冷めるまで鍋に入れておきます。
我が家は自家製の鷹の爪を使っていました。
ある程度あら熱が取れたら、タケノコの皮をむきます。
それを食べやすい大きさにスライスして、刺身として食べるのが夫も私も好きでした。
わさび醤油がよく合いました。
掘ってきたばかりのタケノコは、えぐみがないんですよね。
移住するまでタケノコにあまり縁がなかった私には、驚きでした。
他にもわかめと一緒に炊いたり、筑前煮にしたり。
今思うと毎日取れるからといって食べ過ぎていた気もしますが、新鮮なタケノコはご馳走だったなと。
タケノコだけでなく私は竹林も好きです。
ただ竹は伸びるのが早く、始末に負えなくなることもあります。
以前住んでいた家には庭の隅にも少し竹が植わっていて、少しずつ物置に近づいていました。
タケノコが出るたびに折っていました。
夫が亡くなった直後の春、とうとう物置のすぐそばまで接近。
タケノコの状態で切ると根の伸びが早いと聞いたので、ある程度竹になってから切りました。
夫が生きていたら、そんなことも率先してやってくれたに違いありません。
田舎暮らしをしていると、このように都会ではしないような用事が結構あります。
私一人で前の家に暮らすのは、ご近所にも迷惑がかかりそうだと判断。
そんなこともあり、家を手放すことにしました。
お手数ですが、押していただけたらうれしいです♪
最後に
今回は田舎暮らしの思い出をご紹介しました。
タケノコの他にもフキノトウやフキ、つくし、イタドリ、ノビルなどをよく採って食べたものです。
久しぶりに思い出して、またさらに田舎暮らしがしたくなりました。
早く四国に引越したいものです。