ミニマリスト三昧

夫と死別した50代ミニマリスト。砂糖断ちとカフェイン断ち中のゆるベジタリアン。

歳を取るほどミニマルに。『簡素な暮らしの家事手帖』から学ぶ服の管理と先手家事。

今日は村川協子さんの『簡素な暮らしの家事手帖』をご紹介します。

をとるほどミニマリストになりたいと思える本です。

この中にはたくさんの暮らしの知恵が詰まっていて大変参考になりますが、中でも特に服の管理と先手家事が印象に残りました。

今日はそのお話をご紹介します。

   

村川協子さんのこと

村川協子さんは1930年生まれで、ご存命ならもうすぐ90歳になります。

結婚した頃、雑誌『婦人之友』の愛読者の集まりである「全国友の会」に入会しました。

それ以来、より良い暮らしづくりを研究されている、家事、収納、料理、家計管理のスペシャリストです。

300回以上、家事講習会で講演された経験もおありだそうです。

村川さんのご著書『簡素な暮らしの家事手帖』を拝読しているとミニマリストではないか、と思ってしまいます。

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村川さんご自身はこうおっしゃっています。

ものもたくさん持つのではなく、

高齢になればなるほど、

本当に必要なものだけを身近に置くことが

重要になってきます。

出典:「簡素な暮らしの家事手帖」村川協子著 (大和書房)

村川さんはミニマリストという言葉は使われていませんが、本当に必要なものだけを身近に置く、というのはまさにミニマリストです。

しかも高齢になるほどそうした方がいいのですね。

長年の研究をもとにした結果には重みが感じられます。

まさに50代の私が目指していることで、感動しました。

今後ますますミニマルな暮らしを目指すモチベーションになりました。

服の管理

そんな村川さんはお片づけが上手で、服を必要最低限の数にしていらっしゃいます。

その方が楽だとおっしゃいますが、その通りですよね。

そして必要な服の数え方がある方とよく似ています。

 まず、持っている服を全部出してみます。家のあちこちのタンスや収納場所から持ち出してみます。

それらを季節ごとに分け、それをアイテム別に分類します。

 出典:「簡素な暮らしの家事手帖」村川協子著 (大和書房)

この記述を拝読して、こんまりさんを思い浮かべました。

こんまりさんが真似をしたということではなく、村川さんの教えは昔から受け継がれた普遍的な日本人の知恵なのだと思います。 

戦争で日本人の伝統的な知恵が失われたとよく耳にしますが、そんなことはなかったのですね。

こんまりさんはその素晴らしい日本人の知恵を世界にまで広めた功労者です。

私も尊敬していますし、こんまりさんのおかげで悩みも解決しました。

 

話は戻りますが、こうして数えて必要な服は61枚だとわかったそうです。

枚数はさほど少なくありませんが、自分にとって必要な数が分かっているのは素晴らしいことです。

管理が行き届いていることでしょう。

おそらく全く着ない服はなくて、どの服も有効に活用されているはずです。

私も見習いたいと思いました。

先手家事

 もう一つ大変参考になったのが「先手家事」です。

「全国友の会」の仕事のしかたで、苦手なものほど「小さい導入口」をつけておくといいそうです。

たとえば、少しの時間を見つけてほうれん草をゆでておくと、おかず作りが楽になります。

また、前の晩に玄関のマットをのけておくと、朝すぐに掃除できます。

外出する時に前もってバッグを玄関に置いておくのもいいですね。

私も鍋が熱いうちに洗う、お風呂を出たらさっと洗っておくことはしていて、誰から聞いたわけでもないのですがしていました。

これはきっと昔から誰ともなくしていたことなのです。

少しの手間で後の作業が楽になるので、高齢になるほどおすすめです。

村川さんのように、高齢でもものに頼らない心豊かな暮らしをされている方がほかにもいらっしゃいます。

先日の記事に書いた作家の曽野綾子さんも村川さんと同世代で、身の回りをきちんと片づけていらっしゃいます。

特に、亡くなられたお母様の遺品整理が30分で済んだ話は衝撃的でした。

詳しい話はよろしかったらこちらの記事をご覧ください。

曽野綾子さん母娘の片づけ話に感動!究極のミニマリストかも? - ミニマリスト三昧

節約よりも快適さ

村川さんの家計管理にはメリハリがついています。

ご主人の散髪は村川さんがされるなど節約できるところはしっかりして、こだわるところにはお金をかけているんですね。

快適な暮らしのためには人それぞれ削れない費用がありますよね。

例えば食費は、高齢者の夫婦2人にしては多めな月43,000円です。

村川さんは健康でいるためにはしっかり食べることが大事とおっしゃいます。

私も老後で一番大事なのは健康だと思います。

健康でなければいくらお金があっても何もできません。

洗濯もまとめてすれば節約になるかもしれないけれど、毎日するのは私も一緒です。

そのほうが何かとストレスを感じなくて済みます。

また、高齢になると安全のためにオール電化を勧められるそうですが、村川さんはあえてそうしません。

長年使っているガスコンロが使い慣れているし、停電の時などに助かるからです。

電気代とガス代は予算オーバーになることが多いそうですが、それでもこのまま使い続けるそうです。

暮らしに潤いを与えてくれる花は欠かさないなど、できる範囲で快適な暮らしを優先するのはミニマリストではないでしょうか。

以前の記事に書いた30代のおづまりこさんもかなりの節約家ですが、同じことをおっしゃっています。

こんまりさんやおづまりこさんをはじめ、おすすめのミニマリスト・片づけ本もご紹介しています。

よろしかったらこちらもぜひご覧ください。

50代の私がおすすめする15冊のミニマリスト・片づけ本。 - ミニマリスト三昧

 

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最後に

村川協子さんのおかげで、高齢になるほどミニマルな暮らしがいいと確信できました。

私も早くミニマリストになりたいですね。

先手家事も大変おすすめなので、よろしかったら皆様もぜひお試しください。