最近、作家の曽野綾子さんについての雑誌記事を拝読しました。
その中でご本人とお母様の片づけの話にとても感動したんですね。
究極のミニマリストかもしれないと感じたほどです。
それでは早速ご紹介したいと思います。
曽野綾子さん母娘の記事
曽野綾子さんは1931年生まれの女流作家です。
もう90歳近いんですね。
お写真では大変若々しくて、とてもそのお年には見えません。
現在一人暮らしのように見受けられました。
曽野綾子さんの記事が2誌に掲載されていて、両方一緒に購入しました。
どちらも昨年の12月に発行されたもので、購入してからしばらく時間が空いてしまいました。
少し古いのですが、よろしかったらお付き合いください。
それでは、それぞれの記事で印象に残った片づけの話をご紹介します。
『素敵なあの人のシングルライフ』(宝島社)
お母様の遺品
はじめに驚いたのがお母様の遺品の話です。
お母様が亡くなった時に残っていたものがあまりに少なくて驚きました。
草履一足、寝間着の浴衣が2〜3枚、病院に行くときの着物が夏冬それぞれ1枚ずつだけだったそうです。
手紙類は既に全て処分済み。
遺品整理が30分で終わったというのです。
これぞ生前整理のお手本ではないでしょうか。究極のミニマリストを見た気がします。
大きな家具などがあったのかは不明ですが、私物がこれだけというのはかなり珍しいですよね。
よほど普段から意識的に持ち物を減らしていなければこうはなりません。
私もこれくらいに減らせたらいいなぁとつくづく感じました。
私の父は生前整理をしていなかったので、片づけた弟が大変な思いをしています。
その話を聞いているので、なおさら自分は子供に負担をかけたくないと考えています。
父の遺品整理の話は、よろしかったらこちらの記事をご覧ください。
曽野綾子さんの金言
曽野さんご自身もすばらしいことをおっしゃっています。
散らかすときは散らかしてよいけれど、何も考えずに置きっぱなしにするのは気持ちが悪い。物を置くのには意味がなければならないのです。(中略)持っているものを使い切れないのは損な気がします。
出典:『素敵なあの人のシングルライフ』(宝島社)
持ち物を厳選していらっしゃる様子がうかがえて、ミニマリストっぽいなぁと感じました。
ものを置くのには意味がある、は深い言葉ですね。
ものがその場所にある必然性について、もっと考えようと思いました。
私の場合は冷蔵庫の上をなんとかしたいんですね。今後の課題です。
持っているものを使い切ることは、最近私も気をつけています。
無駄なストックは持たないようにしたり、必要最低限のものだけ持つことを心がけています。
ただ、こちらの本で気になったことが一つ。
題名に「シングル」と言う言葉が入っています。
私は現在独り身でパートナーが欲しいと思っています。
近藤麻理恵さんによると、独身を連想させる単語がタイトルに入っている本は要注意とのこと。パートナー探しにはよくない影響があるそうです。
背表紙を反対に向けるか手放すことも検討しています。
詳しい話はよろしかったらこちらの記事をご覧ください。
『ゆうゆう保存版 心丈夫に生きるヒント』(主婦の友社)
曽野綾子さんのお片づけ
お母様の姿を見ているせいか、ご自身を捨て魔とおっしゃる曽野さん。
老いの準備として身辺整理を心がけていらっしゃるそうです。
死仕度の前にすることがあります。それは、体が不自由になっても、自分が楽に暮らせるよう、身の回りの品物を減らして簡素にすること。
出典:『ゆうゆう保存版 心丈夫に生きるヒント』(主婦の友社)
これは三人の親御さんを自宅で見取った曽野さんらしい考えだと思います。
寝たきりになった時用に、ステンレス製の3分割されたプレートと好みの食事レシピをすでに準備されているそう。
体が自由に動くうちは、なかなか自分が不自由になるとは考えられません。
それでも平均寿命が伸びている今は十分あり得ることです。
私も身が引き締まる思いがしました。
ただ荷物を必要最低限に減らすだけでは不十分。
老後に備えてもっと心身ともに準備する必要がありますね。
記事を拝読していて感じたのは、決して悲壮な思いからの行動ではないということです。
むしろ大変前向きに楽しそうに片づけしていらっしゃるんですね。
曽野さん曰く、死生観を持つこと。
自分なりにしっかり死と向き合うからこそ、どんなふうに生きていきたいかがわかるのでしょう。
そういう生き方は軸がぶれませんよね。
私も死から逃げずに真摯に向き合いたいと思います。
私はシニア世代の終活と片づけについても記事を書いています。よろしかったらこちらもご覧ください。
(この中にミニマルライフのヒントがたくさんあります)
断捨離でゆとり生活
断捨離シンプル&ミニマムな暮らし
お手数ですが、押していただけるとうれしいです♪
最後に
私が片づけするのはミニマリストを目指していることと生前整理が大きな目的です。
今回、曽野綾子さんの記事には大変刺激を受けました。
ただものを片づけるだけではなく、いかに生きるかを考えることが大事。
最近まで私の人生は波乱万丈だったので、残りの人生は穏やかに楽しく暮らしたいんですね。
そのためにも死と向き合って、自分がどういう生き方がしたいか、じっくり考えるチャンスをいただいたと感じています。
この記事が少しでも皆様のお役に立てばうれしいです。