埼玉に住んでいた頃は、恥ずかしながらあまり料理をしませんでした。
それでも高知に引越したら、娘の出産後におかずを作ってほしいと頼まれている私。
先日早速予行練習で、卵の信田煮(しのだに)という煮物を作りました。
娘一家と出かける約束をしたため、私も少しお弁当を作ろうかなと。
今回久しぶりに本格的な料理を作った話を、ご紹介したいと思います。
亡き夫と暮らしていた頃は料理していた
私は再婚した夫を、2年半前に亡くしました。
その後あまり料理をしなくなった私でも、亡き夫と暮らしていた頃は毎日料理していました。
亡き夫も私もあっさりした料理を好むように
亡き夫と再婚した当時、夫はアラカンで私はアラフィフ。
ともに脂っこい料理は苦手になっていました。
なので、私の作る料理は煮物やあえ物など和食中心。
月2~3回手作りカレールーで作るカレーも、喜んでくれましたが。
料理が苦手だった夫。
そうめんを茹でるくらいはできましたが、煮物はかなりハードルが高いと思っていたようです。
私と結婚して1番喜んだのは、私の作る素朴な煮物でした。
夫が喜んでくれるので、私も毎日数少ないレパートリーを披露。
やはり喜んで食べてくれる人がいると、料理のしがいがあるというものです。
ゆるベジタリアンで野菜中心の食事
また私は10年ほど前にゆるベジタリアンになって、肉食をやめました。
それ以降、普段の食事は野菜がメインに。
亡き夫は肉類も食べましたが、どうやら肉アレルギーがある様子。
焼き肉を大量に食べると、蕁麻疹が出るのだとか。蕁麻疹が出た時はかなり辛かったそうです。
普段少量食べる分には平気でしたが、私と結婚してからはますます肉食が減りました。
これは私が強制したわけではなく、夫が自主的に控えたこと。
肉断ちしている私にとっても、助かりました。
実は魚も苦手だった夫。
貝類は食べられますが、骨のある魚は子供の頃に嫌な思い出があるとか。
そうなると野菜しか、食べるものがありません。
必然的にあっさりした和風の煮物が増えました。
久しぶりに作った料理は母の思い出が詰まった煮物
夫と暮らしていた頃は毎日作っていた料理も、2年半前に夫を亡くして以来あまり作らなくなってしまいました。
ご飯を炊いてお味噌汁ぐらいは作りましたが、1人分だけ料理するのも張り合いがないなと。
食べたいおかずがあったら、スーパーで買う日々。
自分でももう少し料理したほうがいいとは思うのですが、なかなかやる気が出ない状態。
高知に引越したら、料理を再開したいと思っていました。
この度引越しの片づけが済んで、久しぶりに料理を始めました。
きっかけは、娘一家が一緒に出掛けようと誘ってくれたこと。
あいにく前日私が体調を崩してキャンセルしたのですが、材料を揃えたので作ってみようかなと。
ちなみに疲れが出ただけで、ゆっくり寝たら回復しました。
久しぶりに作った料理は、卵の信田煮(しのだに)という煮物。
開いた油揚げに卵とニンジン、ピーマンを入れて、醤油とみりんで煮たものです。
「信田」というのは、油揚げを使った料理のこと。卵は使わず、野菜だけというレシピもよく見かけます。
卵の信田煮は、私の母の十八番でした。
母はあまり料理が得意ではなかったのですが、どこかでレシピを聞いてきて作ってくれたもの。
味付けがいまいちの時もありましたが、懐かしい思い出のある料理です。
卵の信田煮は一度に卵と野菜が摂れますし、彩りがきれいなのでお弁当にも最適。
亡き夫のお弁当にも、よく入れていました。
今回孫と一緒に食べようと思ったお弁当のおかずに、ふと浮かんだのが卵の信田煮。
久しぶりの料理は、やはり作り慣れているものがいいですよね。
また孫は祖父母と同居しているせいか、切り干し大根の煮つけとひじきの煮物が好きなのだとか。
煮物が好きなら、卵の信田煮も食べてくれるかもしれない。そう考えて、レシピを決めました。
卵の信田煮のレシピ
卵の信田煮は油揚げが破れやすく焦げ付きやすいのですが、それさえ気を付ければ簡単です。
レシピを載せておきますので、よろしかったらぜひお作りになってみてください。
卵の信田煮の材料
・油揚げ 4枚(長い油揚げは2枚を半分に切る)
・卵 4個
・醤油 大さじ2~3
・みりん 大さじ1~2
・水 100㏄
・つまようじ 4本
私は卵6個で作りましたが、基本のレシピは4個分です。
卵の信田煮の作り方
1、材料を揃えて下ごしらえする
まず材料を全部揃えます。
油揚げは破らないように、中を開きます。
ニンジンとピーマンは、油揚げに入る大きさに細切り。
ちなみに、青い野菜はインゲンマメもおすすめです。
ニンジンに火が通りにくいと感じる場合は、あらかじめさっとゆでておいてもOK。
2、油揚げに野菜と卵を入れる
画像では見えませんが、先に油揚げの中にニンジンとピーマンを入れておきます。
その後、卵を1個割り入れます。
卵は別の容器に割ってから入れると、失敗しません。
また卵は中サイズ以下のほうが、油揚げからあふれなくておすすめです。
3、油揚げの口をつまようじでとめる
材料を入れたら、油揚げの口をつまようじでとめます。
こうすると、煮ている間に中身が出ません。
4、20分弱焦げないように煮る
煮汁はひたひたの量なので、10分弱でひっくり返します。
片面づつ火を通すイメージです。
ひっくり返す時に油揚げが破れやすいので、ご注意ください。
また煮初めの頃に焦げ付きやすいので、できれば時々動かすと安心です。
煮汁も時々かけると、火が通りやすくなります。
5、できたら半分に切る
卵の信田煮ができたら、つまようじを取って半分に切ります。
材料も手に入りやすいものばかりで、時間もかかりません。
よろしかったら、ぜひ一度お試しください。
お手数ですが、押していただけたらうれしいです♪
最後に
やっと重い腰をあげて、料理を再開しました。
娘一家に食べてもらえるかと思うと、料理する気にもなります。
料理も慣れれば、さほど苦ではなくなるもの。
今後はリハビリも兼ねて、レパートリーを増やしていきたいと思います。